私の地域では今週から雪予報がなくなった影響で、春タイヤへの交換作業が本格化してきましたね。
日々タイヤショップで働いている私が、タイヤの寿命を延ばすのに必須なローテーションについて解説します。
タイヤのローテーションをする意味
タイヤのローテーションとはタイヤを外し、組み換え、ついている位置を変える手段のことを言います。
なぜローテーションをするのかというと、タイヤの変摩耗を解消したいからです。
タイヤが走行に応じて減っていくことを摩耗というのですが、経験上均一に減っていくことはありません。
タイヤの装着場所、荷物の積み込み方、アクセル・ブレーキの踏み加減やカーブでのハンドルの切り方などによって磨耗具合に差が出てしまいます。
これを偏磨耗といいます。↓変摩耗の例
上図にもありますが変摩耗を抑制するためには定期的なローテーションが効果的です。
ローテーションを行うことで、偏磨耗を抑制出来るので、寿命が延びます。
またローテーションによって、偏磨耗を原因とするパンクやバーストも未然に防ぐことが出来ます。
ローテーション時期の目安
車体や乗り方などにもよりますが、一般的に5000~1万キロごとに入れ替えていくことが推奨されています。
ただし、車体やタイヤの種類や乗り方によっても摩耗具合は異なりますので、空気圧の点検などと同時に、偏磨耗がないかをチェックしましょう。
どこでローテーションを依頼できるのか
一般的にどのタイヤ販売店でも対応可能と思いますが、巨大なトレーラーは対応可能なジャッキアップ等の工具がない可能性もあるため、一度確認されることをおすすめします。
ローテーション方法
下図を例に自分でやることも可能です。
ただ、ホイールの内側は汚れているため、タイヤをホイールと離さずに付け替えると外側から汚れが目立ちます。
組み替え作業+ローテーション作業をすることをお勧めします。
またトラックのタイヤはサイズが大きく重量もあるため、出来ればプロに依頼したほうが安全です。(プロもよく腰を痛めます。)